【神宮寺レン生誕祭】神宮寺レンくんの魅力について本気で考えてみた その3
2015年6月24日。
この日がいったい何を意味しているか皆さんはお分かりになるだろうか?
そう。これは「うたの☆プリンスさまっ♪」のゲーム発売日からちょうど5年の記念日。
つまり我らがスーパーアイドル、神宮寺レンがこの世界に生を受けて丸5年も経つというわけだ。
5周年を記念して発売された5th Anniversary Bookでは、彼はこのように答えている。
――昔と比べて変わったところは?
「丸くなったって言われる(笑)そんなにツンケンしてたかな?でも親しみやすくなったのなら、良いことだよね。」
これね、ずっとレンくんを追ってない人からすると、もしかしたらあまりピンと来ないかもしれない。
画像で見ると一目瞭然ですよ。
これが
これを経て
こうだからね!?
なんだよこのポニテ姿!!!ちょっと二枚目の画像と見比べてみてよ!!!!
これ壇蜜が数年経て橋本環奈ちゃんになったようなもんだからね!?
それでは5年の間に、一体何がそこまで彼を変えたのでしょうか。
「オレは誰のものにもならないよ」と周りから距離を取っていた彼が「甘えていいかい?」と歌える日が来るまで、一体何があったのか?
「アイドルなんて興味がない」と冷たく言い放った彼が「今は本当にアイドルになれて良かったって思う」と微笑むまで、どんな経験をしたのか?
…今これを読んでるそこのアナタ、ちょっと気になりませんか?
そこで今年の神宮寺レン生誕祭のテーマは!
うたプリ5年の歴史から見る「神宮寺レン」の成長について、好き勝手に論じていきたいと思います。
(※毎度ながら多方面にネタバレ満載、フィルター満載でお送りしますので大丈夫な方のみお付き合いください。)
■2010年6月 ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」
これが第一作目、神宮寺レンくんとの出会いの物語です。
彼は当時を振り返り、反抗期だったんだとふざけていますが、先程の彼の言葉にもあった通りまさに「ツンケンしてた」時代です。
表向きは神宮寺財閥の三男で女性には誰にでも優しいフェミニスト。
モデルをやっていたこともあってか外見はお洒落で華やか。
いつも女子生徒に囲まれており「レン様」と持て囃されていました。
ここまで聞くだけでは一見「ただのモテる男」なのですが、そう思えるのは初めだけ。
ヒロインへは"子羊ちゃん"として 美辞麗句を並べ立てるのですが、その響きはとても乾いたものでした。
「愛の伝道師」を自称する割には心が篭ってないというか、上辺だけの褒め言葉に冷たい瞳のままの笑顔なんですよね…。
当時のレンくんは、彼自身の言葉を借りるなら"人生に絶望し、夢も目標もなかった抜け殻のような"状態だったんです。
だから、この頃のレンくんは文字通りツンケンしていたんですよ。
パートナーの練習の誘いを何度も拒み、他の子とデートをしたり。
真斗ルートでは、真斗を陥れるためにわざとパートナーであるヒロインを押し倒してみたり、家を巻き込む大喧嘩(通称:メロンパン戦争)をしたこともありました。
素行の悪さをSクラスの2人に注意されてもどこ吹く風、見かねた兄・誠一郎さんにレンとのパートナーを解消して1人で留学をした方がいいと助言されたことも。
こんなレンくんは可愛げがない!薄情な男だ!と言ってしまえばそれまでなんですが、
随所に寂しさを垣間見せてくるから本当にずるいんですよ!
初めて家のことを打ち明けるところとか、熱を出した主人公を看病してあげるところとか留学を必死で呼び止めるところとか・・・ホントお前は不器用な男だよ・・・(好き)
私はあの落とし穴のシーンからずっと泣きっぱなしでした。
結局のところ、この頃のレンくんの行動ってすべてが寂しさの裏返しなんですよ。
実父から「お前なんて生まれてこなければ良かった」と罵倒され、兄から倦厭された(と勘違いした)レンくんは、誰も信頼できないほどに深く傷ついていました。
本当は亡き母親のアイドル姿に憧れていたけれど、自分は早乙女学園には兄からの命令で入学しただけなんだ。だから素直にアイドルなんて頑張れない、と。
人の優しさを信じられないからこそ、周りに壁を作って突っ撥ねてしまっていたんですね…。
でもそんな中でも、パートナーの音楽に対するひたむきさや学園の仲間たちとの優しさによって、少しづつ心を開いていったのです。
最後の卒業試験でのステージ、これも感無量だったなぁ。
白いシーツの中の孤独は溶けてなくなっていく――そう歌うレンくんからは、あの寂しそうな瞳は消えていました。
そんなゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」ですが、なんと!この度vitaへの移植が決定しました!イエーイ!やったー!オトメ●ト商法だーーー!!!
いや、でもこれ本当に何度もプレイする価値あるよ。
特にめろちゅレンくんを知った今だからこそ、読み取れる想いがいっぱいあると思う。
よぉーし!皆でVita移植版を買って神宮寺レン改め神宮寺ツンを堪能しようぜ!!!
■2011年2月 ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪Sweet Serenade」
ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」 のファンディスクに当たるのがこの2作目です。
アイドルとして無事に早乙女学園を卒業したレンくんとパートナーのその後を描いた物語です。
「ライブに出ると決めた以上、最善を尽くすのがプロだろう?発表会じゃないんだよ。観客はお金を払って見に来てくれてるんだ。」
レンくんが言ったこの台詞からも分かるけど、レンくんは昔からアイドルとしてステージに立つことに対するプロ意識が高いんですよね。
きっとそれは、昔テープの中で見たお母さん、蓮華さんの姿を思い浮かべていたからじゃないかな。
ライブが近づくにつれて2人の思いはすれ違い、主人公とレンくんは会えない日々が続きます。
そんな2人を心配して、翔くんが主人公を屋上へと連れて行きます。
そこには努力する姿を見せるのが恥ずかしいから、とヒロインに内緒でこっそり練習するレンくんの姿がありました。
恋人には恰好いい姿だけを見せたいと陰で努力するレンくんは、等身大の恋する男の子として魅力的でした。
■2011年7月 アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE1000%」
うたプリという作品が爆発的に流行するきっかけになったのが、このアニメ1期です。
開始からすぐに始まった「マジLOVE1000%」のライブ映像の衝撃は今でも覚えているよ…。
アニメ本編は時系列で言うとゲーム無印あたりかな?
ゲームとアニメだとキャラ設定が多少異なるのですが、 プリンスの魅力を伝えるという意味では十分な作品だと思います。
本編は真斗とのやり取りだったりST☆RISHとして仲間との触れ合いが描かれていたけれど、 私はアニメ特典のドラマCDが印象に残っています。
アニメ本編でも語られた「自分で買い取った薔薇園」にヒロインを招き入れ、冬だから薔薇が見えないという主人公に対して、レンくんはこう言います。
「どこに咲いているかって?あるさ、ここに。…キミだよ。そう、永遠に枯れることのないオレだけの薔薇…」
な、なんだこの歯の浮くような台詞は…。背中がムズ痒いわ!!!!!
この当時は皆から求められる"レン様"を演じているという部分が強いんでしょうね。
ジョージ(執事兼ボディーガード)から教わった、女性を喜ばせるテクニックとしての台詞を言っているような印象を受けます。
この時はのちにあんなピュアなレンくんに出会えるなんて想像もしてなかったよ…
■2011年8月 ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪Repeat」
1年経ってスチルが肩幅モンスターから華奢なアイドルへと綺麗に変貌を遂げました。
■2012年5月 ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪Debut」
途中にMUSICなどを挟みましたが、正当な乙女ゲーとしてはこれが三作目となります。
アイドル「神宮寺レン」としての成長と、1人の男「神宮寺レン」の恋を描いた作品です。
Debutは乙女プレイヤーからの評判があまりよろしくないと聞きましたが、私は全タイトルの中でDebutが一番好きなんですよね。
何故かと言うと、アイドルとしてデビューしたレンくんが、苦悩や様々な試練を経て、アイドルや一人の男として成長していくさまが丁寧に描かれているから。
レンルートにはテーマは大きく分けて「努力」「初恋」の2つのテーマがあると思っています。
◆「努力」
こちらはアイドル「神宮寺レン」としての成長を描く上でのテーマです。主に前半部分、マスターコースである黒崎先輩に認めてもらうところまでがそれにあたるかな。
レンくんと旧知の仲だった黒崎先輩は、過去の冷めてた頃のレンくんを知っているからこそ、事あるごとにレンくんのアイドルへの想いを試してきました。
そしてある時、ユニットデビューがかかったオーディションに落選したレンくんに対して「半端な夢なら捨てちまえ」と突き放します。
この時に初めて、レンくんは自分の想いを吐露するのです。
「本当はもっと昔から……、亡くなった母の昔の映像を見た時から憧れていた。
生まれて初めて本気になった。自分で選んだ。これがオレの生きる道なんだ。信じてまっすぐ突き進みたい!
お願いします。もう一度チャンスを下さい。歌いたいんです!」
去年もちょうどこのシーンの話したんだけど(※前回日記参照)ここ本当に良いんですよ。
今まではどんな時でも余裕があって、自分が格好良く見えるように澄ましていたレンくんが、本音でアイドルへの想いの大きさを叫ぶシーン。
無印では努力すること自体を拒み続け、SSでは陰でこっそりと練習していた彼が、
人前で汗だくになりながらガムシャラに頑張るんです。
「何の苦労もなく勝ち取ったものよりも、努力してて手に入れたものの方が何倍も価値がある」と素直に言えるレンくんの成長は、本当に格好良かったよ…
◆「初恋」
今までのレンくんにとって、女性を喜ばせることは寂しさを埋めるための手段に過ぎなかったんです。
そんな彼が、主人公に対しては「今まで背伸びばかりして出来なかったことをやってみたい」と言い出します。
手を握るだけで赤面したり、交換日記をやってみたかったんだ!とキラキラ目を輝かせながら微笑むその姿は、まるで始めて恋を知った少年のようでした。
今までキザな美辞麗句を並べていた彼の、本来の姿。
この頃から、本人の言葉で等身大の愛を表現するようになったと思います。
その後、過去に繋がりがあったとされるナイスおっぱいセイラさんと一悶着ありましたが(基本的にレンくんが落ち込んでいただけ)
クライマックス、自分のライブリハーサル前に主人公を呼び出し、ステージの上でこう告げます。
「絶対離したくない。みっともなくても情けなくても引きとめたい。そんな風に思ったのはキミただひとり」
このシーンほんっとに泣けるんだよぉ…(泣)
ポロポロ涙を流しながら、自分自身の言葉で愛を伝えてくれるレンくんの姿に私までもらい泣きをしたのを覚えています。
この時やっと、彼が今まで背負ってきた過去との決別が出来たような気がしました。
それはまるで、神宮寺レンが”生まれ変わる”瞬間を目撃したような感覚でした。
■2013年3月 ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪All Star」
先輩がメインのゲームです。このゲームはレンくんはレインボールート(ST☆RISH共通)しかないんだよねぇ。
でも、猫に変わってしまった主人公に対して、そうとは知らずに溺愛する姿がそれはもうめちゃくちゃ可愛かったとだけ言っておきます。
■2013年4月 アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE2000%」
アニメ2期、セシルを含めた7人がST☆RISHとして1つのグループへと成長する物語です。
"お当番回" であるオレンジラプソディは、レンくんのアイドルとしてのプロ意識の高さを感じることが出来る良いお話でした。
オレンジラプソディは、他のラブソングと違ってファン皆へ向けたメッセージソングだと思うんですよね。
「一緒にオレンジ色の火を灯そう 世界へ」のフレーズからは、ファンに寄り添うレンくんの優しさが感じられてとても好きなんです。
この"オレンジ"に関連して、最新のMUSIC3のネタバレになっちゃうんですが1つだけ。
夕焼けで一面オレンジに染まった景色を見ながら、レンくんはこんなことを言います。
レンくんにとってオレンジは温かくて柔らかで大好きな色なんだ…。
きっとそれは、ファンがレンくんに対して向けている愛情の色だからだと思うんですよね。
これを見て、改めてレンくんへオレンジ色の火を灯していきたいと思いました。これからは皆でUO10本バルログしような
あとこの「オレンジラプソディ」の回は、家族愛も一つのテーマだったのではないかと思います。
アニメだと兄・誠一郎さんのダイナミックCD挿入(!)がおもろい感じになってるけど、Repeatの回想を見ると感慨もひとしおなんですよ。
長男という立場の自分では弟を助けてあげられないからと、実父から辛い目に遭っているレンくんに対してジョージに世話役をお願いしたり、
高校を中退して堕落した生活を送っているレンくんを見かねて、アイドル養成学校である早乙女学園に入学させたり…となかなか苦労していたんですよね。
そんな兄の想いもやっとレンくんに届いて、レンくんはますますアイドルとして輝きを増していくのでした。
■ 2015年3月 ゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪All Star After Secret」
一番最近発売されたゲームです。ASのファンディスクにあたる今作ですが、結ばれた後の穏やかなストーリーに終始癒されました。
ASASのレンくんね、ほんっっとに可愛いんだよ!ホラ!これ見てみて!
自分の主演舞台を見に来てくれた主人公と久しぶりに2人きりになれた、と喜ぶレンくんなんですが。
ニャオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡
これさぁ、ちょっと可愛すぎない!?
自分を例えるなら黒豹とかジャガーとか少しデンジャラスな雰囲気かな(ドヤ顔)とか言ってるけどお前はただの子猫ちゃんだよ!!!!!!!!!!!!!!
ASASは主人公とのイチャイチャっぷりも可愛いんですが、仲間とも信頼関係が築けている描写がちゃんとあっていいんですよね。
例えば、御曹司組3人で練習している時、席を外したレンくんの話題になり。
真斗「学園時代は一匹狼を気取っていたのに、随分変わったものだ。人を一定の距離以上近寄らせず『俺は誰のものにもならない』が口癖でしたから」
蘭丸「(今は)だれかとつるむのが楽しくて仕方ねぇって感じだな」
穏やかな口調でレンくんを語る2人を見て、こちらまで胸が熱くなりました。
ずっと近くで見てきた彼らだからこそ、レンくんの変化が嬉しいんでしょうね。
そして彼は最後に「今は本当にアイドルになれて良かったと思う」と主人公に漏らします。
幼い頃憧れていたアイドル・蓮華さんに彼の理想が少しでも近づけていたのなら1ファンとしても嬉しい限りです。
■2015年4月 アニメ「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレボリューションズ」
アニメ3期は、SSS出演アーティストを巡って、ST☆RISHとQUARTET★NIGHTがライバル関係となり競い合いました。最終回ではなんと2期でライバルとして出てきたHE★VENSが4人も増員して再登場。まさかドラゴンが炎で審査員ごと焼き尽くすとは思わなかったぞ…。
レンくんに関してはアニメ本編のTVUもポップでとってもキュートだったけど、神宮寺担ならあれでしょ?やっぱり3期ならあれを語りたいでしょう?
…そう、神宮寺レンのソロ曲でもある「Mellow×2chu」です。世の中の神宮寺担を驚愕させたあの伝説の曲です。
そうだよな、だって「上目遣いで甘えていいかい?めろめろちゅー」だもんな。
これ、歌詞だけ見るとフリフリ衣装の女性アイドルが歌ってそうな歌詞だもんな。
秋元康もビックリだわ
でもここまで自分の本音を晒して初心な恋心を歌えるようになったことこそ、アイドル神宮寺レンの一番の成長なんじゃないか、と私は思っています。
■5年間の「神宮寺レン」について
この5年間で様々な表情を見せてくれて、作品を重ねるごとに成長を感じさせてくれて…
そして何より、アイドルとして生きる希望を与えてくれた神宮寺レンくんには本当に心から感謝しています。
最近では「あの頃(学園時代)はどうしてあんな態度と取っていたんだろう」と、後悔するような言葉を口にするようになったレンくん。
でもあの時、苦しんでもがいて、それでもアイドルを目指そうと努力し続けたレンくんがあったからこそ、今の彼がある。私はそう思っています。
容姿、歌声、境遇、仲間・・・彼に与えられた全てが今の「神宮寺レン」を形成しているんだと。
きっと今年もライバルであるHE★VENSの登場によりレンくんを取り巻く環境はまた大きく変化します。
秋に始まる新アニメでは、もっと違う「神宮寺レン」が見られるはずだと今からワクワクしています。
そして私はこれからも、今まで以上にアイドル・神宮寺レンの成長をずっと応援し続けたいと思います。
やいこ(@asnx815)
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